
今回は、小物(バイク)を使った場合のテスト撮影の時の画像です。
フィグのみで広い場所であれば、比較的スケール感を解らなくすることはやり易いのですが、バイクなどを使った場合は必然的に、道路脇や駐車スペースなどで撮影する事になります。
“道路”と言うリアルサイズの物が目の前に存在する為、いかにして“道路”をサイズダウンさせて見せれるかが課題でした。
テスト撮影は、行う事合計3回行きました。
ドゥカは1回目の時です。
この時は、バイクの高さを上げて撮影している訳ですが、これでは寄りカットのみしか撮れません。
何か別の方法を考えないと、全身を撮る事が出来ません。

2回目のテストです。
このカットはドゥカの時と同じ様に、バイクの高さ程度まで上げて撮影しています。
このポジションの方が、路面も見えたりするので、リアルに近づくのですが、やはり全身は望めません。

そこで、バイクを地面へ下ろして撮影してみました。
カメラポジション自体を下げて、路面自体を見えにくくしてやれば、あまり気にならなくなる事が解って来ました。
しかし、またここで被写界深度の問題が出てきます。
後ろをボカしたいのですが、ボカし過ぎるとミニチュアになってしまいますし、バイク自体もピントが合わなくなったりしてしまいます。

3回目のテストです。
レンズの画角と絞りなどを探っていきました。
何となくですが、3回目にしてようやくアタリがみえてきました。
レンズも比較的広角寄りになるので、パースペクティブの問題が出てくる為、全身に関してはかなりのローアングルで撮影しなければいけないようです。
絞りに関しても、実際に撮影をした事を考えると、全身は後ろが若干ボケる程度の方がリアルな感じです。
後ろの抜けの距離にもよるのですけど。

現場写真です。
こんな感じで、この手前に匍匐状態で撮影をしています。(^O^)